成田空港開港直前の1978年3月、過激派が占拠事件を起こした旧管制塔が今年度内にも解体される。成田は国内の空港では唯一、航空機の地上移動業務を国土交通省航空局(JCAB)の管制官と、空港を運営する成田国際空港会社(NAA)が役割を分担している。NAAが担うランプコントロールは、駐機施設にある航空機や車両の動きを専門に管理。出発する航空機のプッシュバックのほか、航空機や車両の走行許可や指示を出す。これにより、管制官は誘導路や滑走路の管制に集中できる。 旧管制塔13階の運用滑走路表示器には未完のC滑走路も記されていた=20年9月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 成田では1978年5月20日の開港から、旧管制塔13階の「ランプ中央運用室」でNAAの担当者がランプコントロールを、16階で管制官が管制業務を行っていたが、1993年に新管制塔が完成