図1にNTSC信号のスペクトルを示します。輝度信号のスペクトルがライン周波数間隔で並んでいますが、これは、映像が垂直方向によく似た波形をもつという性質があるからです。カラーバーのように垂直方向が同じ波形なら、線スペクトルになります。 色信号は、ライン周波数の半整数倍(奇数/2)のところにあります。これは、カラーサブキャリア周波数をその位相がラインで反転するように選んだからです。このようなスペクトル構造をくし形(インタリーブ)構造と言います。 ここで注意して下さい。色信号と音声信号が近い位置にあります。1MHzと離れていません。このままでは、音声信号が色信号にクロストークする危険があります。このクロストークを目立たなくするために、色信号と音声信号のスペクトルをくし形構造にします。この方法は、 音声搬送波をライン周波数の整数倍にします 白黒テレビでは、色信号はありませんので、ライン周波数と音声