1点差勝利で3勝12セーブの成績 阪神が8月30日から破竹の10連勝。9月8日には巨人を抜き去り、ついに首位に立った。阪神は交流戦を終えて、リーグ戦が再開された6月29日時点では首位と12ゲーム差も開いていた。これは、“メークドラマ”で話題となった1996年の長嶋巨人の11.5ゲーム差を抜いて、過去最大の逆転劇である。この10連勝の立役者は、何と言っても抑えの切り札・藤川球児だろう。10連勝中は10連投し、サヨナラ勝ちの2試合を含んで、2勝7セーブの活躍である。 これまでの阪神、巨人、中日の上位3チームの勝利数を得点区分で見てみると、チーム体質が浮き彫りになる。7得点以上の試合は巨人が29勝を上げて3チームで最も多く、阪神の18勝は3番目。4−6得点の試合では、中日の34勝がトップであり、阪神の27勝は2番目。そして1−3得点での勝利数は、阪神の22勝がトップであり、巨人は18勝、中日は