文庫本版が出たので購入した赤田祐一+ばるぼら著『定本 消されたマンガ』(彩図社)を一通り読みました。 この手の回収騒動や自主規制といった、封印作品系の本は発見するとわりと目を通すのですが、この手のものはかなり定番決まってしまってます(例えば特撮なら『ウルトラマン』の「遊星より愛をこめて」とか)。特に近年コンビニ専売本などではだいたい予想出来る範囲。しかしこの本は名著『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』で知られるばるぼら氏と、元クイックジャパン編集長で『消えたマンガ家』にも携わっていた赤田祐一氏が書いていたこと、さらにごく最近のものも書かれているということで、期待して購入。 扱っている範囲は戦前から最近まで。『のらくろ』からスタートし、単行本未収録回のあった『さよなら絶望先生』まで。これらの本においての定番である、『ハレンチ学園』や『アシュラ』『ブラックジャック』『私立