立憲民主党の性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム、およびその周辺における一連の問題について、これまで以下の二つの記事で主に手続き論の観点から批判してきました。 ①これは政治的事件である――立憲民主党の本多議員をめぐる調査報告書の問題について ②立憲民主党は事実関係の解明を――本多議員をめぐる一連の問題について 言及すべき事柄は多岐にわたるものの、7月27日に本多氏が立憲民主党から離党しているため、氏の処遇をめぐる点は過去のものとなっています。しかしながら、ぼくはこの一連のできごとが終結したとみなしてはいません。政党や個人がどのように物事をとらえ、議論し、行動していくかということを考えるうえで、本件は依然として重要な意味を持つものと思われるからです。 ぼくは本多氏の離党と辞職の後に、国会議員を含む複数の政治家などから連絡を受けました。そして本件をめぐっては立憲民主党の内部でも意見が分かれて