東京都新宿区長選は13日に投開票され、無所属現職の吉住健一さん(50)=自民、公明推薦=が、無所属新人で元区議の依田花蓮さん(50)=共産、れいわ、社民、立民都連、東京・生活者ネット支持=を退け、3選を果たした。投票率は28.05%で、前回の28.24%を0.19ポイント下回った。(山下葉月、長竹祐子) 吉住さんは区内の事務所で「これからもしっかり仕事をしろ、という叱咤激励の票と受け止めている。今後も努力していく」と抱負を語った。 吉住さんは新型コロナ対応など2期8年の実績をアピール。物価高騰などを背景とした困窮対策で低所得者向けの給付金の配布や、小中学校進学時の入学準備金の支給を掲げた。自公両党のほか、連合東京からも推薦を取り付け組織を固め、選挙戦を優位に進めた。 依田さんは現区政を「小さき声を軽んじている」と批判。区独自のパートナーシップ制度の導入などを訴えたが、及ばなかった。依田さん