竹内研究室の日記 2019 | 01 |
先日、スティーブ・ジョブズが子供には自分が開発したiPhoneやiPad、コンピュータを使わせずに「ローテクな親だった」というニューヨークタイムズの記事が話題になりました。 Steve Jobs Was a Low-Tech Parent 私もエレクトロニクス・ITの研究者ですが、自分が開発した製品を、子供たちには使わせていません。 子供たちには携帯電話は普段は持たせず、どうしても必要な時だけ、機能を通話に絞ったものを持たせています。 私が開発したフラッシュメモリによって、iPhoneやiPadが生まれました。 更に、ストレージが大容量化してデータを大量に記憶できるようになった恩恵で、以前は知りえなかった情報をネットで簡単に検索できるようになりました。 小学校などで子供たちにタブレットを配ることを推進する人は増えてきましたし、ネットで検索できる知識は覚える必要が無い、という人も出てきました
私も青色LED、青色レーザーの材料の物性の研究を卒論、修士でやっていたので、今回のノーベル賞は20年前の自分の研究を思い出してとても懐かしく感じます。 私は当時、青色LED、レーザーで最も有力視されていたZnSe(セレン化亜鉛)の研究をしていました。LEDやレーザーそのものの研究ではなく、ZnSeを作成する企業の方にサンプルを頂いて、基礎的な物性を調べていました。 極低温に冷やし、紫外線レーザーを当てると、今のLEDやレーザーのようにZnSeが青い光を発していたのは本当に美しかった。 今回のノーベル賞でとても不思議だったのは、中村修二さんは当時主流だったZnSeの研究をせずに、なぜあえてGaNを選んだのか。 どのようなコンセプトがあったのか? 当時の状況を知る一人としては、GaNを選んだ理由がどうしもわかりませんでした。 日経ビジネスの記事「中村修二氏が語る、青色LED開発前に学んだ2つの
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