9人が立候補した自民党総裁選は27日、投開票され、石破茂元幹事長(67)が5度目の挑戦で「最後の総裁選」と位置づけていた戦いで、悲願の総裁の座にのぼりつめた。 1回目の投票で過半数を獲得した候補がおらず、高市早苗経済安保相(63)との上位2人による決選投票にもつれこんだ。 かねて国会議員の人気のなさが伝えられる石破氏にとっては、決選投票は不利との見方もあった。しかし、議員生活38年の経験や、安全保障政策をはじめ党きっての論客としての実績があり、最後は「安定感」が評価され、長年の総裁の座への思いが、実を結ぶ形となった。 1回目の投票では、党員票、議員票ともに、高市氏に先行された。しかし決選投票では、長年懸念とされ続けた国会議員票で高市氏を16票差で逆転する、劇的な幕切れとなった。 石破氏は新総裁に選出された後のあいさつで「国民を信じて勇気をもって真実を語る。そのために全身全霊を尽くしていきた