「先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)」の中の「一二三(ひふみ)の祝詞ひふみ(のりと)」を「天津祝詞の太祝詞」という説 この「先代旧事本紀」について、宣長は『うひ山ふみ』の中で次のように言っています。 「道を知るためには第一に『古事記』である。神典は、『先代旧事本紀』、『古事記』、『日本書紀』を昔から、三部の書と言って、その中でも研究したり読んだりするのは『日本書紀』が中心で、次が『先代旧事本紀』、これは聖徳太子の御撰であるとして尊び、『古事記』はあまり重視されず、特にこの本に注目する人もいなかった。 それが少し前からやっと『先代旧事本紀』は偽書(ぎしょ、本物をよそおったニセ物の本)だということになり、『古事記』が注目されるようになった。 これは、まったく私の先生・賀茂真淵によって学問が開けてきたおかげである。」 ようするに、宣長は、旧事本紀を、偽りの書、だと結論付けています。 少し前の水戸