ほとんどの人にとってEメールは日常生活の一部である。朝起きたらメールチェック。その後は、受信箱の表示をゼロにするのを目標に1日中タスクをこなしていくが、なかなかゼロにはならないだろう。 メールを読んだり書いたりしている時、自分の呼吸に意識を向けてみてほしい。カリフォルニア大学サンフランシスコ校でマインドフルネスストレス低減法(MBSR)を教えたことがあるデイビッド・パールズは、Eメール対応中に多くの人が無意識に呼吸を止めている、または浅くなっていると指摘する。この現象は「電子メール無呼吸症候群」と呼ばれている。 「電子メール無呼吸症候群は、Eメール対応中に無意識に呼吸を止めてしまうことを指します。夜の就寝中に息が止まってしまう深刻な医学的症状である睡眠時無呼吸症候群が、そのコンセプトのもとになっています」と語るパールズ。言葉自体は、ライターで講演会なども多く行うリンダ・ストーンによる造語だ