「ああ、俺はいま退屈な時間を埋めているな」という認識がふと湧き上がってくる瞬間がある。 電車での移動時間にスマホでゲームをやっているときや、最近だと盆休みに実家に帰って、墓参りだのなんだの、すべきことをあらかた終えて、さて自宅に戻る日までどうしようか、と思いながらほとんど手癖でTwitterを開いたときだ。 ほとんどの場合、特に何かがそこで起こっているわけではない。 スマホゲー(特にいわゆるソシャゲ)ではユーザーを飽きさせないよう、定期的にきらびやかなイベントと目を引く新キャラが投入されるが、逆に言うと、そうでもして気を引かれない限り特に続けるほどのものでもなかったりする。 あるいは、世の中では概ねいつも何かが起こっていて──世にあふれる理不尽や小競り合いだとか、特にどちらのファンでもないスポーツの試合結果とか、芸能人に関するなにかとか──。 だがそれはあなたにとっては限りなくどうでもよい