土浦市立図書館は25日、図書館利用者へ送信した電子メールの設定に誤りがあり、利用者246人分のアドレスの個人情報を流出させたと発表した。 同図書館によると、業務システム変更に伴って図書館のメールアドレスが変わることなどから、24日午前10時15分ごろ、過去1カ月間に本の予約連絡メールを送信した246人に登録変更を依頼するメールを一斉送信した際、各人の受信者のアドレスをお互いに見ることができないように隠す「ブラインド・カーボン・コピー」(BCC)と呼ばれる設定で送らなかったという。 誤送信は約15分後、利用者からの電話で分かり、図書館は速やかにおわびと送信したメールの削除を依頼するメールを全員に送信。謝罪の電話連絡も行うという。【福沢光一】
鉄道博物館(さいたま市大宮区)は、国内外の鉄道に関する絵本約1000冊をそろえた「てっぱく図書館」を夏休み前の来月21日にオープンする。実際に使用されていた鉄道車両の座席を用意しており、旅行中の車内で本を読んでいるような気分に浸れそうだ。 図書館は館内のノースウィングの約400平方メートルに設置。貸し出しは行わないが、欧米やアジアなど外国版の絵本もそろえる予定という。図書館に設置する鉄道車両の座席は2人がけ。靴を脱いで親子で寝転んで絵本を読めるスペースも設けるという。 利用時間は午前10時〜午後4時半。図書室利用には鉄博入館料(大人1000円、小中高生500円、3歳以上の未就学児童200円)が必要。問い合わせは、鉄道博物館(電話048・651・0088)。【林奈緒美】
育児や介護で忙しい人も本に親しんでもらおうと、宝塚市立図書館は6月2日から、本の郵送貸し出しサービスを充実させる。図書館が郵送費を負担する制度で、これまでは身体障害者手帳を持つか、寝たきりの人に限っていた。今後は1歳未満の乳児を養育するか、介護保険で要介護認定3以上を受けた人を在宅介護し、来館が難しい市民も対象とする。市によると県内では播磨町に次いで2例目。 市民の希望を受け、拡充を決めた。貸し出し期間は発送日から3週間で、1回につき5冊程度まで(3キログラム以内)。事前の申請が必要。 問い合わせは市立中央図書館(0797・84・6121)か、市立西図書館(0797・77・1222)。【高瀬浩平】 〔阪神版〕
下関市立中央図書館(細江町3)が全国で初めて導入した「読書通帳」が利用者の間で人気となっている。本を借りた後、館内の読書通帳機に通帳を通し、本を借りた日や図書名を記帳。借りた本の履歴が確認できるうえ、子どもたちの読書意欲につながっているとして保護者の反応も上々だ。【松田栄二郎】 本を詰めた手提げ袋やキャリーバッグを持った幼稚園児や小学生らが図書館に次々と訪れた。子どもたちは本を返却すると、新たに大量の本を借りて通帳機の前に列を作った。通帳記入が終わると内容を確認し、互いに読書通帳を見せ合う子どもたちもいた。 通帳サービスは、利用者の読書意欲を高めようと中央図書館のオープン(10年3月)に合わせて導入した。通帳は中学生以下には無料で、高校生以上は300円で発行。通帳1冊で図書216冊分の記録が可能だ。 通帳記入が増えるごとに喜びを感じる子どもたちも多く、中学生以下の貸出冊数は10年4月~12
東日本大震災では、図書館もまた大きな被害を受けた。『みんなの図書館』(図書館問題研究会編、教育史料出版会・735円)の3月号では、「図書館の力を信じて-震災、その後」と題して各地の図書館職員らから寄せられた報告を掲載している。 震災で多くの図書館が一時閉鎖を余儀なくされた。茨城県鹿嶋市立中央図書館は、3月15日に開館すると、新聞やインターネットの情報を求める人であふれた。図書館職員は自治体の職員でもある。職員らは被災者対応に従事しつつ、図書館業務をこなした。市民にとって今必要なものは何か、図書館の役割とは--と苦悩しながら奔走する姿が浮かび上がる。 「(宮城県)女川町に町民図書館を」と訴える福島大名誉教授の今野順夫さんは「図書館は、単に本を蔵書するだけでなく、その土地の文化や、住む人々の生活の具体的な支援に役立つ拠点とも思われます」と記している。
県立図書館(徳島市八万町)に置く雑誌の購入費を企業や団体に負担してもらい、カバーにそのスポンサー名を表示する「雑誌スポンサー制度」で、12年度申し込みが前年の約半分に激減しており、同館が新規スポンサーを急募している。購入費の負担のみで、雑誌の表紙に名前を記載することができるため、同館は「雑誌を手に取る人の関心に合わせ、ピンポイントの広告になる」と利用をアピールする。 制度では、月1回以上発行される同館指定の雑誌約200誌を対象に、1年以上の購入費を負担してもらう。雑誌カバー表面に縦4センチ、横13センチの大きさでスポンサー名が表示され、裏面に広告チラシを挟むことができる。スポーツ誌をスポーツ用品店が、建築の専門誌を関連企業が購入したりと、雑誌を読む人の関心に合わせた選択が可能で、高くとも1誌当たり年間3万~4万円の負担で済む。 制度は09年10月に始まり、11年度は23団体が雑誌63誌を購
大垣市立図書館(同市室本町)に、利用者が自分で本の貸し出し手続きができる「利用者用セルフ貸し出し端末」4台が1日、導入された。 1階ロビーと2階の一般閲覧室にそれぞれ2台設置し、混雑時の貸し出し迅速化を図る。図書館カードか住民基本台帳カードがあれば、貸し出し手続きができる。 同図書館は昨年度、約62万5000冊の貸し出しがあった。特に土日は、貸し出しカウンターが混雑することが多かったという。 市は「人の余裕ができれば、利用者の相談に乗るなど、他のサービスができる」と話している。 また、専用ダイヤル(0584・78・0070)に電話をすれば、市内3市立図書館の休館日や行事、予約情報などを自動音声で確認できるサービスも1日から始めた。【子林光和】
明治大は世界最大規模となる「明治大学国際マンガ図書館」(仮称)を東京・神田の駿河台キャンパスに創設する。2014年か15年に開館する計画で、蔵書は200万冊超。内外の関心も高く、中国・北京大などへの分館設置も決まった。漫画は大量に出版されても、保存はされにくい。とくに草創期の漫画雑誌や単行本などは散逸しがちで、まとまっている施設は世界でも珍しいという。日本のサブカルチャー研究の国際的拠点になるのではと期待されている。 創設のきっかけは、漫画評論家で「コミックマーケット」と呼ばれる同人誌即売会を主催してきた米沢嘉博(06年死去)の蔵書約30万冊が、母校の明大に寄贈されたこと。一部は「米沢嘉博記念図書館」(東京・神田猿楽町)で先行して公開中だ。「現代マンガ図書館」(同・早稲田鶴巻町)所蔵の内記稔夫コレクション約20万冊も加えれば、貸本漫画に始まる戦後漫画史の全容をカバーすると見込まれている。図
◇日曜祝日は閉館多く、長期休暇中も 大学は「財政的に難しい」 リポートや卒業論文を書いていて急に新たな本を参照したくなっても、大学の図書館が開いていない……。キャンパる記者たちの中でそんな話が出た。大学図書館を毎日開けることは難しいのだろうか。大学図書館の開館状況を調べてみた。【慶応大・草間さゆり、お茶の水女子大・近藤芳香、イラストは早稲田大・下村友美恵】 ■首都圏では 授業の課題に必要な学術書は、公共の図書館では大学図書館に比べて充実していない場合が多い。課題が出ていなくても、日曜日や長期休暇期間に興味のある本を探したり、資格試験の勉強をするために大学の図書館を利用したいという学生はいるだろう。 お茶の水女子大(東京都文京区)の浦田雅子さん(生活科学部2年)は「大学図書館のパソコンにしか入っていない統計ソフトを使う課題があり、日曜日に開館していないのは不便」と話す。 社団法人日本図書館協
丹波市は27日、下水の逆流で水浸しになったため、市立市島図書館(同市市島町上田)を当面閉鎖すると発表した。再開のめどはたっていない。 市によると、今月20日朝、館内に水があふれているのを職員が見つけた。屋外のマンホールのふたが破損、雨水が流入した。地中の下水排水用パイプも詰まり、図書館内に下水が逆流したとみられる。 蔵書に被害はなかった。消毒や図書の移動、カーペットの張り替えをする。本の貸し出しはできない。返却ポストの利用は可能。市島図書館以外の図書館の本のインターネットでの予約貸し出しと返却は、2月1日からできる。 問い合わせは市立中央図書館(0795・82・7100)。【丸井康充】 〔但馬版〕
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