つれあいがにわかに近所に売りに出された中古の家を見に行きたいと言い出してびっくりした。今ぼくらは賃貸のマンションに住んでいるのだが、仮に戸建てや分譲マンションを買うにしても、それは定年間際でゆっくりと研究してからくらいに思っていたので。 数年前にもこういうことがあったのだが、物件の広告を見るのが好きなつれあいは、いったんそこにハマりこむと抜け出せないくらいの熱中を示してしまう。 居住者がいるお宅にお邪魔し、内覧させてもらう。いい家で「あそこで生活している自分たちがすぐに想像できた」(つれあい)というくらいピッタリの生活感があった。加えて、そこのおばあちゃんが披露してくれた話が*1興味深く、つい聞き入ってしまった。 しかし、あまりにつれあいの強引な展開に不安と若干の腹立ちを覚えていた。 ぼくは自分の人生設計で家を所有する可能性——家を買うことは何年も研究したり、実際にいろんな地に住んでみたり
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