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ブックマーク / hrhtm1970.hatenablog.com (6)

  • なぜ名前を、顔を、忘れるのか−「君の名は。」と「この世界の片隅に」(1) - 宮本大人のミヤモメモ(続)

    1.名前と顔 なぜ、名前を忘れるのか。ついさっき別れたばかりの大切な人の名を。 なぜ、顔を忘れてしまうかもしれないと言うのか。夫の顔を、3か月会えないというだけで。 名前と顔は、人が人を、ほかならぬ「この人」と認識するための大きな手掛かりだ。 その大切な互いの名前を、何かどこかわからないところから働く大きな力にかき消されるかのように忘れてしまう。その瞬間の圧倒的な焦燥感と喪失感。「えええええ」という声しか出ないような、「焦る」などという言葉ではとても収まりきらないような、胸をかきむしられるような感覚。 「君の名は。」を何度見ても、私にとってこの感覚が薄れることはなく、なぜ、名前を忘れてしまうのか、という問いにとらわれてしまう。 自分にも夫にも、水原とリンさんという「選ばんかった道」があったことを知りながら、それでもその夫に選ばれたことを受け入れたはずのすずは、「三月は戻れん」と告げるその夫

    なぜ名前を、顔を、忘れるのか−「君の名は。」と「この世界の片隅に」(1) - 宮本大人のミヤモメモ(続)
  • 「ポンチ絵」について - 宮本大人のミヤモメモ(続)

    人工知能学会の学会誌の表紙イラストの問題から派生して、そのイラストを「ポンチ絵」と呼ぶ人がいたことから、伊藤剛さんがツイッターで、今、「ポンチ絵」という言葉がどのように使われているのか問いかけたところ、思いのほか、理工系というか技術系の現場で広く使われていることが分かって、これは興味深いですねという話があったようです。 で、もともと「ポンチ絵」ってどういう意味だったの?宮センセイよろしく、みたいなことになっていたので、ごくざっくりと。 もとをさかのぼるとイギリスの人形劇「パンチとジュディ(Punch and Judy)」とそのキャラクターに到ります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%81%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%87%E3%82%A3 これを前提に、イギリスで1841年、

    「ポンチ絵」について - 宮本大人のミヤモメモ(続)
    namawakari
    namawakari 2014/01/13
    “「ポンチ絵」と「絵」をつけて言うようになったのは少し後のようです。一方「漫画」は江戸時代から言葉としては用いられていましたが、カリカチュアに当たるものとしては用いられていませんでした”
  • 町山智浩さんの「映画 鈴木先生」評について - 宮本大人のミヤモメモ(続)

    町山智浩さんが、『漫画アクション』連載コラムに書かれた「映画 鈴木先生」評のノーカット版が、町山さんのブログに掲載され、話題を呼んでいるようです。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20130219 19日に掲載されたばかりですが、ブックマークは100を超え、ツイッターでもどんどん拡散している模様。ツイッターを見ると、(「鈴木先生」が連載されてた『漫画アクション』でこれを書くことも含めて)町山さんすごい的な感想が添えられていることも多いのですが、それらのツイートのほとんどは、実際には映画を見ていない人によるもののようであることに不安を覚えます。 批評家として、自分が抱いた感想は、掲載媒体にも遠慮せず、はっきり述べるというのは、まったくもって正しく、むしろ「鈴木先生」的だと言えると思います。なので、町山さんが映画版批判を書かれているという情報を得たときは、おおさ

    町山智浩さんの「映画 鈴木先生」評について - 宮本大人のミヤモメモ(続)
  • 国会図書館でのお話と、児童文学館の存廃問題の真の論点 - 宮本大人のミヤモメモ(続)

    18日は、結局国会図書館に早めにお邪魔させていただき、民主・上の議員と、共産・山議員の知事質問をネット中継で見させていただいた上で、雑誌課職員のみなさんに、マンガ雑誌の資料的価値や、その保存・運用に関するお話をさせていただきました。 出版物の納制度に支えられている国会図書館には、原則としてあらゆる種類のマンガ雑誌が、納制度の開始以来、継続的に収められているわけですが、他の雑誌類に比べて利用率が高いため、経年劣化だけでなく物理的破損の問題にも他の雑誌類以上に、対応が必要な状況になっているようです。 そうした中で、では、今後、国会図書館では、マンガ雑誌の保存と利用提供のバランスをどのように考えていけばよいのか、が雑誌課のみなさんによって検討され始めている、ということで、そのための勉強会のような形で、今回僕がお話しさせていただくことになったという次第です。 国会図書館所蔵のマンガ雑誌が、他

    国会図書館でのお話と、児童文学館の存廃問題の真の論点 - 宮本大人のミヤモメモ(続)
    namawakari
    namawakari 2009/03/25
    “本当に、できる限り長く「活かし続ける」ためには、「守る」と「見せる」のバランスをめぐる検討がどうしても必要”
  • 今回の場合、「隠し撮り」が問題だというよりも - 宮本大人のミヤモメモ(続)

    【すいません!エントリ中の記述に訂正すべき点がありました。エントリ末尾にも追記をしてあります。改めてご覧ください。9月7日23時20分追記。同38分、さらに追記】 集中講義と丸山さんとの講座を終え、大阪府立国際児童文学館での街頭紙芝居の上演&姜竣さんの講演も見て聞いて、ようやく最後の一日、ちょっとゆっくり、水曜日締め切りの原稿のための調べ物を、と思っていたら、当の児童文学館をめぐって思いがけないニュースが飛び込んできてしまいました。 ネット上でも賛否両論のようで、これから述べる論点も、すでにいろんなところで触れられているのではないかと思うのですが、児童文学館の問題についてずっと発信してきたブログとして、取り急ぎ、触れておきたいと思います。 まず、毎日新聞の9月6日付記事です。 橋下大阪知事:廃止方針の児童文学館の仕事ぶりを隠し撮り 大阪府の橋下徹知事は6日、廃止方針を打ち出している府立国際

    今回の場合、「隠し撮り」が問題だというよりも - 宮本大人のミヤモメモ(続)
  • 『漫画をめくる冒険』(たぶん)最速紹介 - 宮本大人のミヤモメモ(続)

    「ピアノ・ファイア」のいずみの=イズミノウユキ=泉信行さんの個人誌『漫画をめくる冒険−読み方から見え方まで−』の「上巻・視点」を御恵投いただきました。 あ、画像でかい。サイズの設定間違えたかも。ま、いいや。 実は、ありがたいことに、ができる前にゲラをいただいていたので、ちょうどが届く数日前に読み終わっていたのです。 で、ですね。 これは、すごいです。マジで。伊藤剛さんの『テヅカ・イズ・デッド』の「次」を切り開いて見せてくれる画期的な仕事だと言って過言ではないと思います。 タイトルはもちろん、漫画を「めぐる」の誤植ではありません。漫画は「めくる」ものであること、つまり漫画が、書物という形状のメディアに載って展開される表現であることをきちんと踏まえた議論を、いずみのさんは『ユリイカ』掲載の「視線力学の基礎」以来展開されているわけですが、その集大成となりそうなのがこのです。全159頁。来る

    『漫画をめくる冒険』(たぶん)最速紹介 - 宮本大人のミヤモメモ(続)
    namawakari
    namawakari 2008/05/18
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