米航空宇宙局(NASA)は28日、過去1年続けてきた火星での居住環境を模した実験を完了した、と発表した。 実験では、ハワイ島の山に作られたドーム状の施設で6人が共同生活を行った。火星での長期滞在を想定し、限られた空間の中で過ごし、食料は事前に準備されたものに限定し、外に出る際は宇宙服を着用した。 火星への有人探索任務は、推定1年から3年かかる可能性があるという。 NASAがハワイ大学の研究「HI-SEAS」に資金提供して行われた今回の実験期間は、ロシアが2010年から11年にかけて520日間続けた実験に次ぐ長さとなった。 実験に参加したフランスの宇宙生物学者シプリアン・ベルシュ氏は、「個人的な印象として、近い将来の火星有人探査は現実的なものだと思う」と述べた。「技術的かつ心理的な障害は乗り越えられるだろう」。 ハワイ大学の建築学博士トリスタン・バッシングスウェイト氏は、「ここでの