2021年5月、SpaceXの「Crew Dragon Resilience」は大気圏に再突入する直前、軌道離脱噴射の前に重量を減らし、推進剤を節約するために、トランク(非与圧貨物の搭載部)を廃棄した。捨てられたResilienceの残骸はそのまま何カ月か地球を周回し、大気圏で燃え尽きる激動の最期へ向けて、ゆっくりと引き寄せられていった。 そして先週、トランクは最期を迎えた。オーストラリア南東部の住民にとって、残骸がついに大気圏を落下し、薄暗い空を横切って燃える様子は、魅惑的なショーとなった。完全に燃え尽きたのか、残骸の一部が地上に到達したのかは定かでない。 それでも、Resilienceが人命を脅かすことは、われわれの知る限りなかった。一方、2021年4月に中国が打ち上げた「長征5号B」ロケットの場合は、少々事情が異なる。研究者たちが落下地点の予測を急いだにもかかわらず、役目を終えたこの
![スペースロケットの残骸が直撃する確率を計算--10年以内に死傷者が出る可能性は10%](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9be38f3f878fd9bb60c5d2214efe4397be57f834/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Fstorage%2F2022%2F07%2F12%2Fb880d5f72837c0ba1f949605bd62c4c5%2Fgettyimages-1232586742_1280x960.jpg)