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2009年6月16日のブックマーク (3件)

  • 鈴の音だけを聴いている - アガスティアの葉に火をつけろ。

    数ヶ月の毎日は子どもの病気が少しずつ治っていくのを、ただただ見つめていた。薬の副作用と歩行禁止で体重が5キロも増えて丸くなった頬や身体は、運動をゆるされてから徐々に引き締まっていった。そして産毛とはいえないほど濃くなってしまった体毛。あまりにも不憫で、それも薬だと思うと忌まわしくてならなかったが迷ったあげく除毛クリームを買ってきた。入院を含む2ヶ月の安静療養とその後3ヶ月の投薬を乗り越えて、ようやく健康を取り戻した子ども。そしてようやく6月。 長袖の頃の私は執拗に携帯のアプリゲームをしていた。何種類かの動物を並べ替えて3つ揃えて消していくのを延々と繰り返す。なにも考えずに時間が過ぎてゆくことだけが唯一のなぐさめだった。花粉症の頃は目の周りがひどくカサついていた。こするだけこすったあとの目薬が凍みてたまらなく気持ちいい。充血した目の尋常ではない赤が気に入ったことを話したかった。 カリフォルニ

    namgen
    namgen 2009/06/16
  • 『朝日新聞の秘蔵写真が語る戦争』朝日新聞社「写真が語る戦争」取材班(朝日新聞出版) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 1年間余にわたって10日ごとに、「富士倉庫資料」のラベルの貼られたファイルが2冊ずつ、朝日新聞大阪社から宅配便で届けられた。全72冊の点検が終わったとき、ホッとすると同時にがっかりした。東南アジアを専門とする者として、東南アジアにかんするものがもっとあると期待していたからである。とくに日が占領した土地で、朝日新聞が担当・発行したジャワ新聞、ボルネオ新聞、香港日報との関連で。 「富士倉庫資料」は、書でつぎのように説明されている。「朝日新聞大阪社には、通称「富士倉庫資料」と呼ばれる大量の写真資料が保管されている。撮影時期は1931(昭和6)年の満州事変の前後から第2次世界大戦敗戦までの時代が中心で、アジア各地へ派遣された特派員の撮影や通信社からの配信による写真からなる。その総数は、7万枚以上に及ぶ」。「書は、2006年7月17日付から2009年3月27日付まで、

    『朝日新聞の秘蔵写真が語る戦争』朝日新聞社「写真が語る戦争」取材班(朝日新聞出版) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • ワシーリー・モロジャコフ『後藤新平と日露関係史』 2009-06-16 - Economics Lovers Live

    藤原書店の藤原社主からご恵贈いただきました。ありがとうございます。 僕は専門がずれるので十分に評価できないけれども、ひょっとしたら日の外交史や日政治史の研究の中でも画期的な貢献じゃないだろうか? 後藤新平というとちょっと前まで僕には主に関東大震災以降の復興院による首都再建計画とそれをめぐる経済学者、マルクス主義者たちの論争の標的という認識でしかなかった。それでも一海知義先生が現代語註を加えた鶴見祐輔の『後藤新平』を途中まで読んだことでそのような狭いイメージは覆り、日の近代化を推し進めた最重要なキーパーソンになっていた。それが今回のこので、ロシアとの外交関係において重要な位置をしめていて、後藤の提言や活動がまわりの無理解でとん挫したことが、今日まで至るロシアとの関係がこじれた遠因になっていることがよくわかる。しかしこれは佐藤優の読むよりはこれを読んだ方が数万倍いいと思うよ。 後藤の

    ワシーリー・モロジャコフ『後藤新平と日露関係史』 2009-06-16 - Economics Lovers Live