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ブックマーク / srad.jp/~von_yosukeyan (11)

  • 宇宙用原子炉 | von_yosukeyanの日記 | スラド

    書く書くといって放置していた核ネタの最後のネタである。ちなみに、北朝鮮の核実験は華麗にスルーする予定なので、その辺を期待してる方には申し訳ない ソースは失念したのだが、2年ほど前に松浦晋也氏が日経BPに書いた、日米の宇宙開発当局が宇宙用原子炉の開発で提携したと言う話を最近読んだ。どうも、松浦氏は軍用原子炉の需要が減少している事実に着目し、宇宙用原子炉の共同開発が、原子炉産業の振興と、開発費を日が一方的に負担させるためのものではないかという疑念を抱いているようだった のっけからアレなのだが、そもそも原子炉とは何だろうか? 原子炉とは、核分裂反応を人為的に制御する機構がついたものであり、原子力電池や自然原子炉とは大きく異なるものである。原子力電池は、アイソトープが自然崩壊する過程で出る熱や放射線を、半導体素子で電力に変換するもので、制御機構がない(だから電池)。自然原子炉は、地中のウラン鉱石

  • BW21に見る地銀システム開発の失敗(1) | von_yosukeyanの日記 | スラド

    表の記事で、愛媛銀行の話題が出ていた。愛媛銀行といえば、カブかBankingWeb21の話題しか思いつかないボクであるが、カブの話題は置いておいて、ちと散々な結果に終わった(過去形)NECBanking Web21(以下BW21)と地銀の次期システム開発について思いを馳せてみたいと思う BW21の概念が発表されたのは、99年の頃だったと思う。当時、金融系システム業界では二つの大きなテーマが存在していた。一つは、いわゆるコンピューターの2000年問題(以下Y2k)への対応。もう一つは、第一勧業銀行と日興業銀行による富士銀行の救済合併と、共同持株会社の設立構想である #今から考えれば隔世の感があるが、当時の金融界のニュアンスでは倒産寸前だった事実上の富士銀行の救済のニュアンスが強かった。不祥事の多発、系列企業の経営不振、不祥事の多発、老害経営陣の存在など、旧安田財閥の中核だった富士銀行の凋

  • 地域金融のあした(2) | von_yosukeyanの日記 | スラド

    http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_656d.html 続きを書くつもりはなかったのだが、面白いBlogを見つけたのでちょっと駄文をこねてみたい 中小企業融資で、とりわけわが国特有の問題として指摘されるのが、a)過度の土地担保主義、b)リコースローン、c)経営者個人に対する個人保証の要求、d)公的金融機関に対する過度の依存が挙げられる 以上の問題点に関しては、かなり前にこの日記でも何回か触れたことがあるが改めて簡単に説明したい。 a)の土地担保主義は、債権保全のため担保として不動産を要求するもので、とりわけバブル期の投機資金融資のために乱発されたことが指摘されるが、歴史的に見ると土地銀行に近かった勧銀・拓銀が設立された明治後期にはすでに存在していた問題でもある b)のリコースローンとは、遡及型融資と一般的に言われるが、債務の弁済

  • おとしどころ | von_yosukeyanの日記 | スラド

    物語というのは、必ず落としどころが必要である。演出者が企図しようがしまいが、進行している事態は刻々と変化するもんであって、劇の途中でストーリーを変更することも必要である ・特捜 特捜の泣き所は、事態が暴走して自分の部屋でクソを垂れるようなことになることと、妙な巻く引きをして失望されることだ 検事一体という言葉がある。検察官は一人一人が独立し完結する行政機関であると同時に、末端の検察官から幹部まで、検察は一つの機械のように同じ意思を共有して正確に物事を処理する必要がある。これは、現場の検察官にとってみれば、幹部の決める捜査方針や期待に対して応じる必要があるということを意味するが、幹部にとっては安い給料で不眠不休で働き、ただ正義を実現したいという検察官一人一人の思いを受け止める立場にある。同時に、幹部は与野党政治家や省でふんぞりかえってる法務官僚から、捜査だけでなく検察官一人一人を守る必要が

  • 公人のファンド投資 | von_yosukeyanの日記 | スラド

    中学生の頃に読んだので記憶は定かではないが、ジェフリー・アーチャー卿の政治小説FIRST AMONG EQUALS(めざせダウリング街10番地)の中で、ある保守党庶民院(下院)議員が、友人不動産業者と会しているとき、10ポンドの出資を求められそれに応じたところ、数年後に不動産会社が上場し巨額の含み益を得、政治倫理を問われるエピソードがある アーチャー卿の政治小説では、未公開企業への投資が利益不正供与に当たることが問題だったが、日銀の福井総裁のMAC(村上ファンド)への投資問題は、それよりもさらに違法性という面では薄い話で、倫理を問うといっても問題の論点が定かではない。ボキュ自身は、福井総裁がMAC投資していたという話は、随分と前に何かの媒体で読んだことがあったので、公知のことだと思っていたが、どうも世間的にはそうではないようだ 問題点を挙げるとすれば 1)日銀総裁が投資ファンドに対し

    namgen
    namgen 2006/06/16
    インサイダー
  • ターボプロップ機 | von_yosukeyanの日記 | スラド

    ジェットエンジンとは、コンプレッサーで圧縮された空気と燃料を燃焼室で燃焼させ、推進力とすると同時にタービンを介してコンプレッサーを駆動させる航空機エンジンである。ターボプロップエンジンは、このコンプレッサーを駆動する回転力を減速ギアを使ってプロペラを駆動させるエンジンのことで、排気そのものの推進力はほとんどない(全くないわけではない)が、低空や小型の航空機用のエンジンとしては燃費が高い #似たような概念に、ガスタービンエンジンと、ターボシャフトエンジンがあるが、構造は大きく異なる ターボプロップエンジンを採用した飛行機は、主に地方のコミューター路線などで使用されることが多く、中小型機に多い。その需要は、幾度となく小型ジェットエンジン機との競争に晒され、長期的に生産された機体というのは、軍用機を除いてそれほど多くない 最初のターボプロップ機が登場したのは、1950年代のことでヴィッカース社の

  • 経済亜流 | von_yosukeyanの日記 | スラド

    http://www.asahi.com/business/column/TKY200605160111.html 随分と昔の事だが、「新聞を読むなら毎日新聞」と言ったことがある。もし、(ネットも含めて)新聞を1紙だけしか読むことができなかったら、毎日新聞くらいでいいやという意味で言ったのだが、実際には、我々はどれか新聞を1紙か2紙実際に読んでネットで何紙か読むようなことをしているので、実際には毎日なんか読む必要はない(毎日だけを読む必要はない)。実際に、漏れは地元紙(記事的には毎日に近い)と日経を毎日読んで、ネットで政治評論は朝日を、海外記事は産経を、社会記事は讀賣辺りを読むといった感じに、毎日情報のつまみいをしているわけだ 情報のつまみいができる、というのは、新聞ごとの記事の特徴を把握できているからこそ可能だ。日経はまぁ経済面や社会面もそれなりに面白いのだが、基的には墓石広告を読

  • von_yosukeyanの日記 - 新会社法と定款改正

    5月1日から、新会社法が施行される。明治32年に制定された商法第二編(いわゆる会社法。以下旧会社法)が独立した法律である会社法(以下新会社法)に再編され、商法そのものも制定以来の旧かな遣いを改め、現代かな遣いに書き直された 新会社法施行に向け、新聞などでは新会社法制定の要点だとかの特集が組まれているし、書店などでも新会社法の解説書が並んでいると思う。業界的には、新会社法の制定によって導入される内部統制制度や日版SOX法対応に関する議論が多いが、何しろ105年ぶりの抜改正であるので、改正項目も多岐に渡り、どうも実感を伴わないと言う人も多いだろう ぼちぼち三月決算企業の株主総会召集通知が届く季節になったが、新会社法施行に伴う定款改正を行う企業も多い。今回は、定款改正の動向から新会社法の要点について述べてみたい 1)委員会(等)設置会社への移行 これは、近年の旧会社法の改正によって導入が図ら

    namgen
    namgen 2006/04/23
    会社の登記簿にURLを登記すれば、新聞への公告の必要はなく
  • von_yosukeyanの日記 銀行は本当に復活したのか

    ちょっと核関連の話が続いたので、ちょっと口直し的に金融システムに関してちょっと思ってることを 98年の金融危機や、メガバンクの経営統合を背景に、金融機関のシステム投資額は増加傾向にある。規模の大小を問わず、システム投資の主体は1)合併などシステム統合に関連する費用、2)勘定系システム周りの合理化と近代化、3)インバウト系のリモートチャネルの拡充、4)ATMや営業店システムの近代化、5)DWHの構築など情報系の拡充などが挙げられる ただ、投資の内容はかなり変質してきている。1)の合併対応は、地銀の統合情勢が今後も続くであろうが、メガバンクのシステム統合はほぼ終了しているので、額としては減っていくだろう。問題は、勘定系周りの近代化で、システム統合が終了したメガバンクなどは、次世代システムを視野に入れて分散オブジェクト化を指向したシステムの構築が続くであろうし、地銀などでは2008年を目処とした

  • ウラン濃縮 | von_yosukeyanの日記 | スラド

    昨日のNHKスペシャルの、北朝鮮の核開発史の話は非常に興味深かった。技術的な理解に関しても問題のないレベルであり、個人的には誇大な描写や、事実関係の意図的な無視が多いNHKスペシャルにしては良く出来ていたと思う ところで、番組をご覧になった方の中には、「なぜ北朝鮮は、当初黒鉛炉(GCR)でのプルトニウム生産を行っていながら、プルトニウムではなく高濃縮ウランで核兵器を開発したのか」という疑問を持った人もいるだろう。今回は、前回書かなかったウラン濃縮の技術的側面と、核テロリズムネットワークに関して記述したい 原子爆弾(原爆)には、主にプルトニウムを主体とするインプロージョン型核弾頭と、高濃縮ウランを主体とするガンバレル型核弾頭の二種類がある。インプロージョン型は、水爆の起爆コアに使用されるなど、最も一般的な核弾頭の方式で、1945年7月に世界で初めて核爆発に成功したタイプや、1945年8月に長

  • Googlemapでみる北朝鮮核施設 - von_yosukeyanの日記

    googlemap北朝鮮の寧辺核施設(Yongbyon Nuclear complex)を探してみたら、案外とあっさり見つかった(道に迷ったが)ので紹介したい。Globalsecurity.orgの説明を見ながら参照すると理解しやすい 写真1 IRT-2000研究炉 IRT-2000研究炉は、寧辺核施設でもっとも古い建物の一つである。旧ソビエトの援助によって、1962年から建設作業が始まり、65年に稼動開始した。炉は軽水(水)に炉心が浸かったプール型炉で、発電能力はない。10%程度の比較的濃縮度の高いウラン燃料を使用し、基礎・実験研究や教育に使用されている。炉名の通り、当初の炉出力は熱出力2000KWtであったが、その後帰国したソビエトの研究者や技術者に代わり、北朝鮮の研究者と技術者によって改良が加えられ、74年(72年という説もある)に4000KWt、77年(78年という説もある)には

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