電力供給の最適化を実現する次世代電力網「スマートグリッド」。これをまず家庭の消費電力を把握するところから始める――そんな思いから新たなベンチャー企業が生まれた。デジタルガレージ、ネットプライスドットコム、カカクコムの3社が提供するエンジニア向けの起業支援プログラム「Open Network Lab」に参加する慶応義塾大学大学院の石橋秀一氏と宮内隆行氏は9月30日、「株式会社Sassor(サッソー)」を設立した。 Sassorが提供を予定するのは、家庭内の消費電力管理ツール「Energy Literacy Platform(ELP)」だ。コンセントと家電製品の間に接続し、消費電力のデータを短距離無線規格の「ZigBee」で送信する「ELPモジュール」、モジュールからの計測データを受信し、ルータを経由してSassorのサーバへ送信する「ELPレシーバ」の2種類の機器と消費電力を確認できるウェブ