ついに首都・東京でも感染者が確認された――。東京都八王子市在住の女子高校生(16)が新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に感染していることが判明した20日夜、東京都庁では、幹部らが緊急招集され、関係機関との情報の収集などに追われた。 米国に渡航歴があるという女子高生は、どこでどのように感染したのか。首都圏の交通機関などは、感染が拡大した場合を想定して、準備を始めた。 この日午後9時すぎ、新型インフルエンザの問題を担当する都福祉保健局の次長や総務部長らは、東京・西新宿の都庁22階で、フロアを慌ただしく行き来しながら、都健康安全研究センター(新宿区)から検査結果が届くのを待っていた。「何も言えない」とこわばった表情で語る幹部もいた。 都では、関西方面での感染の拡大が確認された今月17日から、「いずれは東京でも感染者が出る」と準備を進めていたが、都内の保健所などに設けられていた発熱相談センター