社民党の辻元清美前副国土交通相(50)は26日夜、国会内で重野安正幹事長と会談し、同党を離党する意向を伝えた。重野氏は慰留しているが、辻元氏は27日に大阪府内で記者会見し、自身の考えを説明する予定。社民党は米軍普天間飛行場移設問題を巡り連立政権を離脱したが、辻元氏は批判的で、参院選敗北の責任をとらない福島瑞穂党首ら党執行部への不満を強めたとみられる。 辻元氏は26日夜、重野氏との会談後、記者団に「政権交代からこれまでに至る思いを幹事長にお話しした」と説明した。社民党関係者によると、辻元氏は参院選の総括が議題になった22日の党常任幹事会で「沖縄県では得票が伸びたが、選挙区はどこも非常に厳しかった」と指摘し、比例代表で当選した福島氏批判ともとれる発言をしたという。 辻元氏は96年に衆院選比例代表近畿ブロックで初当選し、当選4回。09年衆院選では大阪10区で当選した。党政審会長、国対委員長などを