これは取り扱う荷物の種類と密接に関係している。両社の宅配便における荷物の単価は、ヤマトが592円、佐川が579円なので両社に大きな差はない。だがヤマトは、佐川と異なり単価の安いDM便を多数取り扱っている。DM便を含めるとヤマトの単価は338円と大幅に下落する。 佐川もメール便を取り扱っているが、単価が安い荷物は日本郵政に外注しているので、配送網への負担は少ない。ヤマトのDM便は、配送については主にクロネコメイトと呼ばれる個人事業主が行い、集荷については自社トラックで行うケースが多い。これが取り扱う荷物数や人件費の増加、業務の複雑化につながっている可能性が高い。 会社の成り立ちがまったく違う 両社が保有する配送用トラック(最終配送用)の台数から1台あたりの荷物数を算定したところ、宅配だけならヤマトは139個、佐川は143個と大きな差はなかった。だが、ここにDM便の荷物を加えると、ヤマトの荷物
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