前回までは,オープンソースとフリーソフトウエアはプロダクトとしては同じものだけど,どっちの呼び方をするかで捉え方が違うのだという話をしました。この「同じものだけど違う」ということは,本連載における「公理系」です。つまり,本連載はこの「同じものだけど違う」という捉え方の上に立って,いろいろ考えていきたいと思います。 そして,この連載は「オープンソース」についての話ですから,この「公理系」の上でオープンソースの話をすることになります。ですから,「フリーソフトウエア」については,特に必要にならない限りは触れないで行こうと思います。あくまでもオープンソースとしての切り口で見て行きたいと思います。もっとも,プロダクトとしては同じものですし無関係の概念でもないですから,まるっきり避けて通ることも不可能ですが,あくまでも「軸足」はこうだということです。 正直なところ,フリーソフトウエアは「哲学」のある世