東北電力は18日、東京電力福島第1原発事故を受け、津波に備え、女川原発(宮城県)に全長約800メートルの防潮堤を建設することなどを盛り込んだ緊急安全対策をまとめ、国に報告した。 計画では、海面から高さ約14メートルの高台にある原発の敷地の海側に、高さ約3メートルの防潮堤を建設するほか、海水ポンプ室周囲に防潮壁をつくる。2012年4月末までに設置を終える。 さらに原子炉建屋など重要施設の浸水を防ぐため、水圧がかかっても耐えられるように扉を強化。津波で外部電源が途絶え、非常用ディーゼル発電機の機能も失われた際に発電所に電力を供給する大容量電源装置を11年度中に近くの高台に設置する。 このほか原子炉や使用済み燃料プールで通常の冷却機能が喪失した場合に備え、代替する注水用ポンプなどの設備の充実も盛り込んだ。