世界的な需要や円安によりブルゴーニュをはじめファインワインがますます高騰するなか、近年、問題となっているのが偽造ワインだ。ヤフオク!など二次市場には偽物が氾濫し、偽ワインの元となりうる空き瓶まで高値で売られているありさまだ。ネット市場だけでなく、都内の高級デパートの店頭で売られていたDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)がすべて偽物だったというから、驚きを禁じ得ない。 高いお金を出して偽物をつかまされないためには、どうすればいいのだろうか。国内オークションハウス「TOP LOT」のアドバイザーを務める真贋鑑定のプロであり、ワイン業界の第一人者である堀賢一氏に、偽物ワインの現状とその見極め方について伺った。 日本唯一のワイン鑑定のプロ、堀賢一氏。 被害総額120億円! 史上最悪の偽造ワイン犯 偽造ワインといえば、米国で初めて偽造ワイン犯としてとらえられたルディ・クルニアワンの一件が記憶