ソニーグループが2021~23年度の3年間で、長崎県諫早市にある半導体画像センサーの主力生産拠点を中心に、7千億円程度を設備投資することが分かった。世界的に半導体が不足する中、画像センサーで世界シェア首位の半導体事業を成長戦略の軸に据え、スマートフォン向け最先端製品の生産能力増強を図る。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出で、画像センサーに組み込む半導体の安定調達が見込めることが、ソニーグループの巨額投資を後押しする。 画像センサーは「電子の目」と呼ばれる高感度の半導体で、IT機器や自動車などに幅広く使われる。同社の子会社「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング」(熊本県菊陽町)が菊陽町、諫早市、大分市、山形県鶴岡市の国内4拠点で量産している。主に諫早市でスマホ向け、もう一つの主力生産拠点の菊陽町では監視カメラや自動車向けを出荷している。 諫早市の工場の名