ビジネス書の古典的名著『ビジョナリー・カンパニー』(ジム・コリンズほか著・日経BP出版センター刊)は、時代を超えて生き続ける永続企業の「8つの生存の法則」のひとつに「カルトのような文化」を挙げています。 カルトとは反社会的で狂信的な宗教的集団のことを指し、一般的には望ましい意味で使われているとは言い難い言葉です。それがなぜ永続企業の特徴になりえるのかは本書をご覧いただくとして、本稿ではそういう会社は「従業員にとって働きやすいのか」について考えてみたいと思います。(文:人材研究所代表・曽和利光) 単なるブラック企業なら成長し続けられない 就活生の間でも「あの会社は宗教っぽい」という表現はよく使われるようです。共通の強い価値観が浸透しているという意味であることが多いのですが、多様性を貴ぶ昨今の時代背景からか、どちらかといえば批判的、否定的なイメージです。 ところが、そう評される会社は業績もよく
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