個人で、または趣味の範囲でコンピュータプログラムを書くことについては、その書き方やお作法に決まりはない。本人の好きな流儀でコードを書いてよいし、それに対するしばりや制約といったものは存在しない。 しかし、企業向けアプリケーションのように複数の担当者が関わるコンピュータプログラムにおいてはそのようなやり方は通用せず、記述されたプログラムに対して何らかの方法で制約をかけてシステム全体の品質を一定水準以上に高める必要がある。 今回は、ソフトウェア品質を高めるために進化を遂げてきたアプリケーション開発環境の最近の歴史を概観する。 コード品質維持の限界 Java言語はそれ以前の言語に比べてオブジェクト指向プログラミングの志向性を明確にしたプログラミング言語であり、開発効率や保守性が高いという特性を持っていた。一方でコードの品質維持は個々のプログラマの力量に委ねられているのが実情であった。もちろんプロ