今年始まったNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」は大河には比較的取り上げられることが少ない鎌倉幕府の草創期を扱った作品である。 鎌倉幕府や室町幕府では評定衆(ひょうじょうしゅう)と呼ばれる将軍を補佐して実力者が合議する機関があったが、草創期でまだ制度として確立していない時期に、その先駆けを構成した集団十三人と鎌倉殿と呼ばれた将軍が、題名の由来と思われる。 その構成人物のなかの一人が大江広元であり私のふるさとへとつながる歴史がスタートする。 元々学問を家業とする京都の下級公家出身で、源頼朝の招きに応じ鎌倉幕府創立を「文」の面から助けた大功臣の一人である。 幕府の初代政所(まんどころ)別当(べっとう・長官職)であり、幕府の基盤になる旧国司・郡司に変わる守護・地頭の設置などに貢献した。 この功績で数ヵ所の領地を得たがその一つが相模国(さがみのくに・神奈川県)毛利庄(もうりのしょう)であった。 広
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