from: 佐藤文絵 こんばんは。みなさまたいへんご無沙汰しております。なんと二月も空けてしまいました...。定期的に訪問してくださっている方々もおられるのに、本当にごめんなさい。 季節はめぐり、はや12月。でも今日など昼間はぽかぽか陽気で、京都御所に寄ってみたら、まだ真っ赤な紅葉がみられました。 さて、今日はコーディネートのお話をひとつ。 ちょうど半月ほど前、東京の一衣舎さんの「秋展」が京都でひらかれました。昨年に続いて私もお手伝いさせていただいており、会期中にあったエピソードを紹介したいと思います。 ある日、友人が古い着物を手に訪ねてきてくれました。それは彼女のおばあさまが着ていた郡上紬で、おばあさまが一番よく袖を通した着物なのだそうです。その名がまだ世に知られる前、故宗廣力三氏と何度もやりとりをしながら織ってもらったものとのこと。背が高く手も長い友人ですが、なんとかこの着物を着たいと