「英語教育に対する企業さんの要望が、必ずしもビジネスで使える英語力とマッチしていないように思います」 日経ビジネス6月20日号「使える英語はこう学ぶ」の取材の席で、シェーンコーポレーションの石谷雄也取締役は、日本企業が力を入れる英語教育の現状をそう説明した。 グローバル市場に打って出るには、英語力は必須――。そう考える企業が増える中、社員の英語力向上を外部の英会話スクールなどに委託する企業が増えている。シェーンコーポレーションも委託される側の企業の1つだ。 首都圏を中心に英会話教室「シェーン英会話」を展開する同社は、生徒の約40%が中学生以下。そんなことから「子供や学生向け」というイメージを持たれているが、大手企業の英語力向上もサポートして定評がある。 具体的に、企業のどんな要望に違和感を覚えるのだろうか。 「例えば『社員のTOEICのスコアを600点以上にしてください』といった依頼を受け