私の仕事の究極の目標は、現在の人月制度に代わるビジネスモデルを作り上げることです。ところで人月制度とは、この業界でいつ頃からはじまったのでしょう。この資料を見つけていませんが、私の予想では COBOL による業務アプリケーション開発がスタートした 1950 年代後半には、すでにあったのではないか?というものです。日本でも 1960 年代には使われていたはずです。 当時、人月制度が正しく(意図どおりに)機能していたのではないか?という仮説を立ててみます。その根拠は次のとおりです。 プログラマーのスキルに差がなく、経験によって能力を把握できた。例えば 3年選手より10年選手の方が、より多くのプログラムコードを書くことができるという常識が通用した。 工数の把握が容易であった。業務アプリケーションは給与計算、販売管理など手計算のモデルの電子化が主であり、アプリケーションの対象ドメインが似通っていた