ホストが失恋についての文章を書く──そう聞いただけで、ちょっと危険な匂いがする。しかも、それをZINEにして『文学フリマ』に出品し、ホストたち自ら手売り。「ホストと失恋」も「ホストと『文フリ』」も、これまで見たことのない組み合わせだ。 そんな型破りなホスト像を提示するのは、「ホストでありアイドル」をキャッチフレーズに歌舞伎町で活動する「group BJ」のホストたち。最近はメディア露出も華々しい一条ヒカルをはじめ、多彩な「ホスドル」が在籍しているという。 彼らの赤裸々な恋愛事情が書かれた『失恋ホスト HEART BREAK HOST』。責任編集を務めたのは、数多くの単行本や雑誌の編集を手がけ、ポップカルチャーや芸能に関する原稿も執筆し、多方面で活躍するライター・編集者の九龍ジョーだ。変わりゆく新宿歌舞伎町、夜の世界でホストたちが自ら生み出す新しいカルチャーとは、一体どのようなものだろう?