こんな歴史的イベントに会えるとは! 明日10月20日、太陽系の果てからやって来た彗星が火星に大接近します。 この彗星は、サイディング・スプリング彗星と呼ばれ、2013年1月に発見されました。秒速53キロメートルで進んでいますが、太陽系の果て「オールト雲」から火星にやって来るまで何百万年もかかっています。最接近時の火星との距離は約14万キロメートルです。これは地球と月との距離の約3分の1に相当し、一時期は衝突の可能性も考えられていました。 こちらに、火星から彗星を観測した場合のシミュレーション動画があります。 NASAではこのイベントを記録するためにあらゆる用意をしています。 オールト雲から彗星がやって来ることはめったにありません。サイディング・スプリング彗星が太陽系中心部を通過するのははじめてなので、科学者たちは彗星に含まれる成分や彗星から出るガスやチリが火星の大気に及ぼす影響を観測しよう