見事な「封じ込め」作戦 「奇をてらうのではなく、しっかり仕事をして結果を出す」 10月7日に行われた安倍改造安倍内閣の陣立てを安倍首相はこうアピールした。 第二次安倍政権発足以来の主要閣僚である菅義偉官房長官、麻生太郎財務相兼副総理、甘利明経済財政担当相らと、谷垣禎一幹事長など党四役も含め多くが留任。 一方新入閣組は、加藤勝信一億総活躍担当相や丸川珠代環境相、河野太郎行革担当相などだった。 今回の改造には、二つの視点があると言える。 まず一つは、「リスクを背負わず、派手なことはせず、頭を低くして行く」内閣だということ。 「安保法制で下がった支持率をじっと我慢しながら回復させる。来年の参院選まで引きずるようなことになってしまうと大変だからだ。そのために、表向きは経済一本、陣容もこれまでのままを維持して、とにかく地味に行こうということだ」(安倍首相に近い自民党国対経験議員) そうした安倍首相の