昨日、東京国立博物館で細田守監督『時をかける少女』を観てきました。 東京国立博物館「博物館で野外シネマ」で『時をかける少女』を観たよ - 宇宙、日本、練馬 僕はこの細田版時かけがとっても好きなんですよ。生活に支障が出るレベルで心を揺さぶられるかもしれない、と思うと軽々しく見返せないくらい。だからこそある意味「強制的に見ざるを得ない状況」になる野外シネマの企画にも足を運んだわけです。それで、せっかくなので作品について僕の思うところを書き留めておこうと思います。 「何か」をあきらめる物語として 今回改めて見直して、なんで『時をかける少女』に心をこんなに揺さぶられるのか、ということを考えてみました。多分それは、主人公の紺野真琴がいろいろなこと、「何か」をあきらめること、断念することを通して未来へ一歩踏み出す物語だからだと思った。このアニメから物語を取り出すとするならば、今の僕にはそういうものが取