◇知事・関係市町長連名、抗議文手渡す 中山成彬国交相が、成田国際空港の拡張が進まなかった原因について「(地元住民の)ごね得」と発言した問題は、信頼関係を築くために努力を重ねてきた地元自治体、地権者双方に大きな波紋を広げた。堂本暁子知事は26日、会見して強い不快感を示し、周辺自治体からは「歴史認識がない」と憤る声も出た。 堂本知事は同日、国交省を訪れ、中山国交相に関係市・町長と連名の抗議文書を手渡した。「国交相の発言には強い失望を抱かざるを得ない。今回の発言は今後の空港整備・運用に大きな影響を及ぼす。強く抗議するとともに真意の説明を求める」という厳しい内容だ。 知事は、それに先だって県庁で会見し、「住民を逆なでするようなことでは、仕事がスムーズにいくわけがない」と批判した。 成田市の小泉一成市長は、「重く長い空港建設への歴史認識がない。空港とともにまちづくりを進めようとしている中で、非常に残