農産物の風評被害を吹き飛ばそうと、JA福島から贈られたキュウリをほおばる菅直人首相(中央)=15日午後2時10分、首相官邸、飯塚悟撮影 菅直人首相は15日、福島第一原発事故に伴う農産物の風評被害を吹き飛ばそうと、福島県産のキュウリとイチゴをほおばった。首相官邸を訪れたJA福島中央会の庄條徳一会長らの求めに応じ、安全性をアピールした。 首相は厚生相時代の1996年、O(オー)157による食中毒をめぐるカイワレダイコンの風評被害防止のため、報道陣の前でサラダを試食したことがある。今回、15年ぶりにパフォーマンスを再演した。 キュウリとイチゴを持参した庄條氏が「首相はカイワレダイコンを食べて風評被害を飛ばした『魔力』を持っている。食べていただくことで、国民に何ら問題はないんだ、と風評を一掃できれば」と持ちかけると、首相は「精いっぱいがんばります」と答え、次々と口にした。