26年産米価が暴落している。農業協同組合新聞・JAcomでは消費の現場を中心にこの問題を取材しているが、今回は米流通の要ともいえる米卸に取材した。 ◆きっかけは25年産米の投売り 中小の米卸が、26年産米への資金調達目的もあり、在庫として抱えていた25年産米を銘柄に関係なく搗精代込みで1kg180?190円という超低価格で外食へ投売りしたのが、米価暴落のきっかけだったという。安いコメを仕入れることで外食産業は、円安もあって高騰している輸入牛肉などによるコストアップを抑えることができる。 スーパーでは、価格が下がってもコメの販売量は増えないので売上高が減り、収益は落ちる。収益を確保するために、米卸からの仕入価格を抑えようとする。その時に、従来は取引きがない中小卸から安い価格で「100トンある」とスポット取引きが持ち込まれ、米価はさらに下がっていく。 それを裏付けるように、本紙が店頭価格を調査
![【26年産米 米価暴落】苦しいのは生産者と米卸](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/30c8500e7418f1a1208062a5c7f9845448c8b9c2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.jacom.or.jp%2Fimages%2Fmain_logofb.jpg)