メキシコのペニャニエト大統領は23日、今後の外交方針について演説し、メキシコへの批判を繰り返すトランプ米大統領について「対立も服従もしない。解決策は対話と交渉だ」と述べた。31日にはトランプ氏との会談が予定されており、トランプ氏が見直しを突きつけてくるとみられる貿易や移民政策について、何らかの形で歩み寄りを見いだしたい考えだ。 トランプ氏は米国、メキシコ、カナダが参加する北米自由貿易協定(NAFTA)について、再交渉を掲げる。米国向けが輸出の約8割を占めるメキシコ経済にとって、見直しは大打撃となりかねない。 ペニャニエト氏は「3国間の貿易には、いかなる関税もかけられるべきではない。(協定によって)北米の競争力が高められる」と説明。「域内の自由貿易の堅持」を求め続ける考えを示した。 またトランプ氏は、不法移民対…