photo by the United States Library Congress アグネス・デ=ミルというアメリカの舞踊家、振付師の話だ。 キャリアの初期、Three Virgins and a Devilというバレエの振付をして、自分ではとても良い出来だと思った。 が、あまり評価されなかった。 2,3年後、Rodeoというバレエの振付をして、それもとても良い出来だと思った。 が、それも商業的には大きな成功は得られなかった。 1943年、ブロードウェイ・ミュージカル『オクラホマ!』の振付を担当した。 『オクラホマ!』は大人気となり映画もつくられた。 しかし、その大成功は彼女を混乱させた。『オクラホマ!』の振付は、自分のそれ以前のいくつかの振付に比べると凡庸なものにすぎないと思っていたからだ。 なぜ、それまでの最高の仕事を評価されずに、いまとなってそんな凡庸な仕事が評価されるのか。