水が6個集まった環状クラスターについては、慶応大・理工学部の 伊藤先生が研究をされています。この先生は物質表面の反応についての 大家ですので、信頼性は高いと思います。ここでは2005年に発表された 論文を要約して、6(H2O)クラスターの作り方を紹介します。 まず、専門の業者に銅の単結晶を作成させて、(111)という方向の表面が 露出するように削ってもらいます。これを真空の容器に据え付けます。 容器の中は、だいたい10憶分の1気圧に保ってください。この単結晶を25ケルビン (マイナス250℃ぐらい)に冷却してから、水蒸気を少しずつ吹き付けます。 これで表面に水の環状6量体クラスターを作成できます。2量体もある程度 混ざってしまうそうです。6量体が出来たという確認は、赤外線を照射して 行います。 銅の単結晶と加工費 30万円 超純水製造装置 60万円 真空容器 100万円 真空ポンプ 300