2016年12月10日、中国国防部は航空自衛隊の対領空侵犯措置について、「妨害弾」により安全が脅かされたと発表しました。しかしこれには大きな矛盾があります。そもそも「妨害弾=フレア」とは、どのようなものなのでしょうか。 空自機、対領空侵犯措置にて「妨害弾」射出か 2016年12月10日(土)、中国国防部は「中国空軍航空機が、宮古海峡空域を経て西太平洋における定例の遠海訓練に赴いたところ、日本自衛隊が2機のF-15戦闘機を出動させ、中国側航空機に対し、近距離での妨害を行うとともに妨害弾を発射し中国側航空機と人員の安全を脅かした」(防衛省報道資料より)と発表しました。 これに対して防衛省は翌12月11日(日)、空自F-15戦闘機は中国軍用機に対し、状況の確認と行動の監視を、国際法および自衛隊法に基づく厳格な手続きに従って行ったものであり、「中国軍用機に対し、近距離で妨害を行った事実はなく、妨害