"何か大きな目標(楽しみ)をもってコロナ対策も頑張りましょう" 東京五輪「開催論」は言い換えるならばこういった話でもあるように見える。 このロジック自体はもともと、絶対悪ではない。むしろポジティブな話で、「終わった後に思いっきり遊ぶためにテスト勉強を頑張ろう」「カッコいい服を着たいからダイエットに励む」「結婚準備のために今は節約しないと」といった話はなんら珍しくもなく、引っかかるものでもない。 ところが、最近は大会関係者がこれに沿って発言するたびに雰囲気が悪くなる。IOC発のものもさることながら、個人的に「鳥肌レベル」でゾッとしたのは、国内からの2つの言葉だった。 「新しいパンデミック下でのオリンピックの開催というモデルを日本が初めて作ることができるのではないか」 (平井卓也デジタル改革担当大臣) 「開催しさえすれば、国民は喜ぶ」 (官邸関係者側の話として。5月27日テレビ東京「ワールドビ
