農作物に付いた害虫をスマホでパチリ。野菜名を選んで送信するとデータベースを元に虫を特定。必要な農薬や駆除方法が得られる――。そんなアプリ「ピクチュウ」を芝浦工業大の大宮キャンパスで学ぶ、大学院1年の渋谷喜考さん(23)が開発した。ピクチュウは、写真(ピクチャー)で虫を判定するところから命名。今年度の「さいたま市ニュービジネス大賞・学生起業賞」に選ばれた。 渋谷さんは同大の山崎敦子教授のもとで、栽培データの蓄積・分析などを通じた中小規模農家支援システムの研究に携わっている。 協力を受ける市内の若手農家から「1種類の虫にブロッコリーが全部やられた」と聞いたのが開発のきっかけ。 害虫部分の画像の切り取り、識…