今回は交通事故による『後遺障害』の中で尤も発症率が高い『神経系統又は精神』にかかる後遺障害について解説致します。交通事故によって生じる後遺障害のうち、最も多いのが『神経又は精神』の障害(神経外傷による後遺障害→参照→「神経外傷)」)(←慈恵医大神経外科学講座)であり、その発生比率は、全障害件数の40%強と言われています。 1.神経系について 神経系とは、大まかには人体各部の機能を統率し、その刺激伝達の経路となる器官であり、主に精神作用の働きをするものです。神経系を大別すると、脳及び脊髄からなる中枢神経系と、脳と脊髄からでる抹消神経系になります。 【大まかな区別では】 神経系=脳及び脊髄(中枢神経)・抹消神経 【参照=解説とイラスト】⇒ (脳、脊髄、神経の構造とはたらき) 機能=人体各部の機能統率・刺激伝達の経路・精神作用 【自律神経の種類・系統等】 【交感神経】 【副交感
神経系統の機能又は精神の障害については、障害等級表上、次のごとく神経系統の機能又は精神の障害並びに局部の神経系統の障害について等級を定めている。
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