企業の中途採用が拡大し、ベンチャー企業への転職を考える人が増えている。成長性、意思決定のスピード感、自由といったイメージが強いベンチャーだが、実際に転職して働くとなるとどうなのか、どんなタイプの人が向いているのか。新興企業で活躍する転職経験者に聞いた。第1回は家計簿アプリやクラウド会計ソフトを手掛けるマネーフォワードに転じた元大手商社ウーマン、長尾祐美子さん。 長尾祐美子さん 1988年生まれ。2011年京大総合人間卒、大手総合商社入社、海外合弁会社の経営支援などに従事。シンガポール、ブラジルへの赴任を経て2017年退職。夫の赴任先、米国でCPA資格取得。2018年帰国、マネーフォワード入社。現在はコーポレートディベロップメント室長として、主にM&Aと財務戦略を担当 ――新卒で大手総合商社に入社しました。どのようなキャリアを思い描いていましたか。 「5歳から13歳まで英ロンドンで過ごし、大