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ブックマーク / ji-sedai.jp (5)

  • 牟田口廉也「愚将」逸話の検証 伝単と前線将兵 - ジセダイ総研 | ジセダイ

    牟田口を貶める逸話 2018年7月、筆者は初の牟田口廉也の評伝である『牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか』(星海社新書)を刊行した。牟田口は、アジア太平洋戦争(大東亜戦争)下の1944年3月に始まったインパール作戦を計画実行した人物として知られる。 牟田口廉也。森千鶴氏提供。 インパール作戦は、わずか1ヶ月の期間内にビルマ(現ミャンマー)からいくつもの峻険な山々を踏破して、インド北東部の都市インパールに攻めこむというものであった。牟田口は、第十五軍司令官として作戦部隊と統括する立場にあった。その牟田口が立案した作戦計画は、後方からの補給を軽視したきわめて杜撰な計画だったことから、多くの日軍将兵がインパールにたどり着く前に命を落とした。そのため、こんにち牟田口は、惨憺たる結果に終わったインパール作戦を指揮した「愚将」という不名誉なレッテルが貼られている。 しかし、インパール作

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  • 中国の支配者・習近平が引用する奇妙な古典 ――「紅い皇帝」のダヴィンチ・コード―― - ジセダイ総研 | ジセダイ

    2013年春に中国の国家主席に就任して以来、汚職摘発政策や愛国主義キャンペーン・個人崇拝の提唱など、強面(こわもて)の政策を打ち出し続ける習近平。そんな彼に、今年2月28日から新たな話題が加わった。党中央機関紙『人民日報』の出版部門が、『習近平用典』なる書籍を刊行したのだ。 これは習が過去の著書や講話で引用した中国古典の、典拠と解説を135(重複があるため、典拠は139)も集めて紹介する一冊。あとがきによれば、「習近平総書記の思想の神髄を正確に理解する助けとなる」とのことで、実にありがたいであるそうだ。 単なる個人崇拝目的のプロパガンダ書籍としか思えない書。 だが、そんな『習近平用典』をあえて真面目に分析することを通じて、習近平の「博識」イメージがどんな人々によって支えられ、どんな形の国家統治を招いていくのかを、勝手に推理してみようというのが稿の試みである。 「中国古典のオールス

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  • オリンピックの熱狂と「転向」する文学者たち 2020年われわれは冷静でいられるか - ジセダイ総研 | ジセダイ

    文学者たちのあっけない「転向」 1964年10月の東京オリンピックは、「筆のオリンピック」とも呼ばれた。小説家や評論家など物書きの多くが、まるで競うようにオリンピックのことで筆を執ったからである。 当時はまだテレビタレントがいなかった時代。文学者は文化人の代表格であり、その観戦記は、今日のテレビ番組のレポートやコメントのように広く消費された。こうした文学者たちの文章は、同年12月刊行の『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』(講談社、2014年同学芸文庫で復刊)にまとめられている。 今日改めてこのを読むと、われわれは失笑を禁じえないだろう。というのも、名だたる文学者たちが、あまりにもあっけなく次々に「転向」してしまうからである。 文学者たちは、もともとオリンピック開催に対して批判的ないしは無関心だった。その辛辣な言葉の数々を少し引いてみよう。 「私もかなり批判的だった。たかがスポーツ

    オリンピックの熱狂と「転向」する文学者たち 2020年われわれは冷静でいられるか - ジセダイ総研 | ジセダイ
    natu3kan
    natu3kan 2016/08/24
    どんなインテリでも、自分が経験した目の前の熱狂やショッキングな経験に影響を受けて自分の思想を変えてしまうことがある。
  • 多くの国民が無関心だった? 1964年のオリンピックはこんなにもダメだった - ジセダイ総研 | ジセダイ

    理想化された1964年の東京オリンピック 東京オリンピックは、3つ存在する。1940年の大会、1964年の大会、そして2020年の大会だ。このうち、1964年のそれは過剰に理想化されている。 日中戦争の影響で返上した1940年の大会は戦時下を象徴し、目下様々なトラブルを引き起こしつつある2020年の大会は「失われた20余年」を象徴する。この2つの東京オリンピックはいわば「暗黒時代」を背負っており、否定的なイメージを免れない。 これに対し、1964年の大会は高度成長期を象徴し、肯定的なイメージが強い。 当時の日は、戦後復興を成し遂げ、新幹線や首都高を建設し、先進国の仲間入りを果たした。当時の日人はみな夢や目標を持って、輝かしい明日に向かって努力していた。われわれはいま一度、2020年の東京オリンピックの実現を通じて、あの「黄金時代」を取り戻さなければならない。1964年の東京オリンピック

    多くの国民が無関心だった? 1964年のオリンピックはこんなにもダメだった - ジセダイ総研 | ジセダイ
    natu3kan
    natu3kan 2016/07/22
    利権のせいで船頭多い状態だったが、オリンピック開・閉会式の入場券への申し込みは「81.1%」もあったし、ブコメにもあるが家電の普及に貢献したし新興国でオリンピックやった方が家電が普及していいのかもしれない
  • 「窓の外には地獄が広がっていた」SNSが伝える天津塘沽爆発事故 - ジセダイ総研 | ジセダイ

    2015年8月12日夜、天津市浜海新区の化学薬品保管倉庫で爆発事故が起きた。日の気象衛星ひまわりもその光を捉えたほどの巨大な爆発だ。 スマートフォンの普及も大きいのだろう。ネットユーザーが現場を撮影した動画、写真が次々と公開されて現地の「地獄絵図」が伝えられている。クレーターのような大穴が空いた事故現場、吹き飛んだ建物、窓ガラスがすべて粉々になったマンション、吹き飛ばされたコンテナ、黒焦げになった1000台もの車、道端に転がる黒焦げの遺体やちぎれた手足などの恐ろしい光景が映し出されている。爆発の規模を考えれば、完全に吹き飛ばされた犠牲者も相当数いるはずだ。13日夜時点で公式に確認された死者数は50人だが、最終的な犠牲者はこれをはるかに上回るものと予想される。 またSNS中国メディアでは次々と被災者の声が伝えられている。 「爆音を聞いて、慌てて窓の外を見たら地獄が広がっていた。」 「死者

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