ロシア西部に、ボロボロの金属スクラップや崩れたコンクリートが打ち捨てられている場所がある。一見ただの廃墟だが、注意深く見ていくとこの瓦礫の中にボルトで封印された円形の蓋のようなものがある。 実はその下に、なんと12.262 kmも続く掘り抜きの穴(孔)があいているのだ。これは旧ソ連の科学調査の一環で掘られたもので、地球上で人工的に掘られた穴の中で最も深い。 海洋でもっとも深いマリアナ海溝の最深部よりも深いその穴からは、地獄の叫びにも似た響きがするという都市伝説が流れた。 地殻調査の為に掘られた穴 ロシアのペチェンガ地区にある竪穴坑は「コラ半島超深度掘削坑」と呼ばれ、石油の抽出とはなんの関係もない。 この穴は旧ソ連の科学者たちが、地球の地殻状況について知るために掘り始めたものだ。約20年にわたる掘削を経て、1988年にはついに地下12.262 kmに達した。 1993年には15,000m達す