◇「東京のテレビが見られない局も」 楽しんでいた東京のテレビ放送が見えない--。地上デジタル放送に完全移行して1カ月以上たった今も、伊豆半島東部の住民から、こんな苦情が寄せられている。 それぞれの市役所や町役場などの一角で、移行に伴う苦情や相談を受けていたデジサポ(テレビ受信者支援センター)臨時相談所は26日で閉鎖されたが、熱海市ではこの日も7人が訪れ、うち2人が「東京波を見たい」と訴えた。 県内の地デジはNHKのほか、民放4局でテレビ東京(アナログで12チャンネル)の系列局は無い。同相談所によると、「毎日5、6件が東京波に関する苦情で、特にテレビ東京が見られないことに対し強い不満を示した」という。 アナログ放送(7月24日まで)の時は、熱海、伊東市では東京タワーや神奈川県の真鶴半島、平塚市など、東伊豆町や下田市は新島から東京波を受信する住民が多かった。 しかし、地デジ波ではよく映らなくな